熱海から三島へ抜ける「丹那トンネル」の慰霊碑です。
今では「東海道線」も「東海道新幹線」も、伊豆半島をトンネルで潜ってしまいます。
このトンネルができるまでは、鉄道は御殿場回りでした。
小田原から三島へは、火山帯の下を抜けなければいけませんから、熱海まで南下してのトンネル工事になったのです。
しかし、この地域は「火山破砕帯」ですから「丹那トンネル」の工事では多くの犠牲者を出しました。
その数67人。
今ではそんな犠牲者の事など、誰も覚えていないのです。
打ち捨てられたようなベンチが、とても物悲しい雰囲気を出していました。