これもトキが「自然に帰る」には、くぐらねばならない「試練」なのです。
先月、新潟の「瓢湖」まで白鳥を撮りに行ったのですが、餌付けの時間になると白鳥のみならず、大量の鴨さんと鳶さんが集まって来ました。
その日の「ワシ・タカ類」は鳶だけでしたから大きなトラブルは無かったのですが、隼やオジロワシなどもやってくるそうで、年に数羽は犠牲になるとか。
それでも白鳥さんは渡って来てくれます。
猛禽による被害など、我々人間が与えた「環境破壊」に比べたら小さなものです。
自然に生きる生命は、案外「逞しい」のです。
あまり過保護にしてしまっては、トキは何時までも自然に帰れないと私は思います。